Android Studio 2.0正式版リリース

2016/04/09

Android Studio 2.0の正式版がリリースされたので早速導入してみました。

Android Studio 2.0 | Android Developers Blog

Instant Runと新エミュレータが目玉ですね。 ちょこっと試してみたので感想など。

Instant Run

開発中のアプリを差分ビルドして、再インストールしなくてもアプリに反映してくれる、というもの。

About Instant Run | Android Developers

に詳しく書いてある通り、hot swap、warm swap、cold swapの3種類があります。

hot swapはChange implementation code of an existing methodなので、存在するメソッドの中身を書き換えた場合、ですかね。 warm swapはChange or remove an existing resource。リソースの書き換えが対象です。 それ以外の変更はcold swapもしくは通常のbuildになります。

hotが一番高速で、warm、coldの順に時間がかかるようになります。 とは言え、カバー範囲を考えるとcold swapまで対応しておきたい。

Instant Run works with any Android Device or emulator running API 14 (Ice Cream Sandwich) or higher.

ふむ、Android 4.0以降の端末orエミュレータなら動くんですね。 2.x系をサポートすることは少ないでしょうし、するとしても普段の開発は4.0以上で支障ないはず。

と思ったら、cold swapの解説に

For target devices running API level 20 or lower, Android Studio deploys a full APK.

って書いてあるんでよね。Android 5.0以降じゃないと真価を発揮できないのか...

普段はGenymotionを使って4.x系のエミュレータで開発してるんですが、 5.x系に移行したほうがいいのかも。

新エミュレータ

旧来のエミュレータはかなり遅くて正直実用に耐えませんでした。

だからこそ速さがウリのGenymotionが流行ったんですが、お仕事で使うには$412/yearとそれなりのお値段がかかります。 今回のエミュレータはめっちゃ速くなったぜ!ということで期待大。

ちょっと試してみた限りだと、起動はGenymotionのほうが速い気がするけど、動作は遜色なし、という印象です。むしろ速いかも。 試したPCがCore i3の非力端末なので、最近のPCだともっと快適なはず。

これならエミュレータでの開発も実用的なんじゃないでしょうか。


他の新機能はまだあんまりチェックできてないです。Cloud Test Labとの連携はいつか試してみたい。

Android Studio自体のバージョンアップは時間はかかるけどスムーズでしたし、 既存のプロジェクトをInstant Run対応するのもそんなに難しくないです。

Android Studioは2.0に上げない理由がなさそう。

Instant Runは確かに便利なんですが、黒魔術感があって嵌ったときは大変かも。 開発真っ只中みたいなプロジェクトは無理に導入しないほうがいいかもしれないですね。




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