Asciidoctor EPUB3の標準テーマについて感じたこと

2018/02/22

Kindle用の電子書籍ファイルを作るためにAsciidoctor EPUB3をあれこれ試しています。

そんな中で気付いたのはテーマへのこだわり。公式サイトのAbout the Themeで言及されているように、テーマについては

  • テーマは1種類だけ
  • テーマをカスタマイズすることはできない
  • ユーザーが独自のCSSを適用する仕組みはある(その場合、デフォルトテーマは適用されない)
  • フォントもAsciidoctor EPUB3が埋め込むものを使う(差し替え不可)

というスタンスです。

公式サイトを読む限り、「いろいろな端末や読書環境(day, night, sepia…)でも読みやすいテーマを提供したい」というポリシーがあるみたい。 また、電子書籍プラットフォームによって使えるCSSがまちまちな上、明確に仕様化されていないものが多いので試行錯誤とハックに頼る羽目になる、という問題点にも言及されています。

それらを踏まえて、「Asciidoctor EPUB3が考える最強のテーマ提供するからそれを使ってくれ」ということみたいです。

確かに標準テーマでもかなりいい感じの電子書籍が生成できます。ただ、やっぱり好みとかありますし、日本語書籍があまり考慮されていないので違和感覚えるところもあります。

例えば、文末に表示される </> という謎の記号。調べてみたらCSS当てて意図的にやってるんです。

p.last::after {
  color: #57AD68;
  display: inline-block;
  font-family: "FontAwesome";
  font-size: 1em;
  content: "\f121"; /* i.e., </> */
  margin-left: 0.25em;
}

最初見た時はAsciiDocの書き方間違えてるのかと思いました。これ違和感あるんだよなあ。

他にも、セクションタイトルの上側が妙に空いている(marginが3.5emも確保されているので)とか、細かいところは多々あります。この辺をカスタマイズできないのはキビシイ。

Asciidoctor EPUB3を使うかどうかの判断は、提供されているテーマが気に入るかどうかに大きく左右される気がしてきました。

個人的には大満足じゃないけど許容範囲なので使いますが、カスタムでCSSを当てる仕組みがあってもいいのになあ、とは強く感じております...




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