asciidoctor-pdf-linewrap-jaでの学び その1 禁則処理
asciidoctor-pdf-linewrap-jaの作成中はいろいろと学びがありました。せっかくなのでいくつかの記事に分けて学んだことをまとめてみます。
まずは禁則処理から。禁則処理 - Wikipediaには
禁則処理(きんそくしょり)とは、特に日本語の文書作成・組版において、「約物などが行頭・行末などにあってはならない」などとされる禁止事項、または、それらを回避するために、字詰めや文の長さを調整したりすること。
と書かれています。じゃあ具体的なルールは?ということで調べてみたところ、JIS X 4051(日本語文書の組版方法)というJISの規格が見つかりました。 こちらもJIS X 4051 - Wikipediaから引用。
JIS X 4051(ジス X 4051)は文書の組版を規定したJISの規格で、規格名称は「日本語文書の組版方法」(改正前の名称は「日本語文書の行組版方法」)。 印刷物などにおける文字の処理方法やページ内での配置を規定している。
JIS X 4051は規格なだけあってさくっと把握できるものではなかったので、もうちょっとシンプルな解説はないかと探してみて 禁則処理とは何か ~文字組版の基本(前半)~ という記事を見つけました。
この記事から
- 基本ルールは3つ
- 行頭禁則: 特定の文字は行の頭にきてはいけない
- 行末禁則: 特定の文字は行の末尾にきてはいけない
- 分離禁止: 特定の文字列は行をまたいで分離してはいけない
- 対応方法も3つ
- 追い出し: 次の行に送る
- 追い込み: 文字間を詰めて行に押し込める
- ぶら下がり: 領域をはみ出させる
と理解。また、
禁則処理については、出版社ごとにハウスルールがあります。
とある通り、統一的なルールがあるわけじゃないみたい。JIS X 4051はあくまで最大公約数的なものなのですね。
唯一の正解はないということなので、そこそこいい感じの落としどころを目指してロジックを考えることになります。
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