app-ads.txtを設置してみる

2019/09/11

AdMobから app-ads.txt に対応してほしい旨のメールを受け取ったので設置してみました。

app-ads.txt とは何か

ads.txt という、なりすましなどによる不正な広告枠の販売を防止するための仕組みがあります。ads.txtはWebサイト向けの仕組みで、これをモバイルアプリに援用するのが app-ads.txt という理解でよさそう。

雑にまとめると

  • アプリデベロッパーは自分のWebサイトに app-ads.txt を設置する
  • app-ads.txt には利用しているアドネットワークと、そこから払い出されているIDを列挙する
  • 広告配信側(DSP)は app-ads.txt を検証して広告配信リクエストがなりすましでないことを検証する

という感じですね。

短期的にはアプリデベロッパーにメリットがあるわけではなく、アプリ広告界隈の健全化、という目的が強め。なりすましがなくなることでアプリ広告界隈が健全化し、アプリ広告の媒体としての価値が上がり、広告単価増につながるかも、というシナリオです。

実際に設置してみる

app-ads.txtはAdMob専用の仕組みというわけではないですが、今回はAdMob向けに設置してみます。

基本的には「app-ads.txt の概要 - AdMob ヘルプ」に書いてある通りに進めます。

IAB が提供する Authorized Sellers for Apps 仕様書に沿って app-ads.txt ファイルを作成します。

とあって小難しい印象を受けますが、

# AdMob
google.com, pub-0000000000000000, DIRECT
# どこかの広告システム
example.com, id12345, DIRECT

みたいな感じで定義を列挙すればOK。項目間の区切りはカンマです。#はコメント行。

ファイルができたらデベロッパーのWebサイトに app-ads.txt を配置します。このファイルはサイトのルートに置く必要があります。https://example.com/app-ads.txt みたいな感じ。

デベロッパーのWebサイトはどうやって定義するのかというと、Google Play Consoleで「ストアの掲載情報」にある「連絡先情報」の「ウェブサイト」欄で定義します。

やることはこれだけ。意外と簡単です。

上手く設置できているのか気になるところですが、AdMobには各アプリに対して app-ads.txt がどのように適用されているかを確認する機能があるのでこれで確認します。ただ、AdMobが app-ads.txt をクロールするのに最短24時間かかるようなので気長に待ちましょう。

参考情報




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