iOSアプリ設計パターン入門
2019/10/09
長いことAndroidアプリの開発をしていますが、アーキテクチャ周りの設計に苦手意識というか、自分の中で確固とした方針がないのが悩みだったので読んでみました。
アプリ設計の歴史から始まり、メジャーな設計手法の特徴や具体的な実装例など盛りだくさんの内容。
いろいろなアーキテクチャを俯瞰で把握できるのもありがたかったですが、どのアーキテクチャも実際にソースコードに落とし込むところで工夫が必要だし、そこに個性が出るんだな、というのがはっきり分かったのが一番の収穫です。
GitHubとかで「○○アーキテクチャの実装サンプル」みたいなソースコードを読むたびに、同じアーキテクチャのはずなのにいくつもやり方があって気になってたんですが、流派が複数あるというよりは実装に落とし込むところは差が出て当然なんだな、と。
複数人で開発するときはアーキテクチャ決めるだけじゃダメで、どう実装に落とし込むかもすり合わせ必須ですね。改めて肝に銘じよう。
細かいことを言うと、章ごとの書きっぷりにブレがあったり、iOS素人でも分かるレベルの記載ミスがあったり(電子版くらい訂正して改版すればいいのに…)と気になることがなくはないのですが、本書の本質はそこじゃないので問題なし。
iOS向けの本だしサンプルコードはSwiftだけど、Androidエンジニアでも要点は掴めます。モバイルアプリに携わっているエンジニアは必読なんじゃないですかねー。
ちなみに、技術書全般に言えることですが、電子版をスマホで読むのはちょっと辛いです。本の重さが気にならない人は製本版、そうじゃない人はタブレットで読むのがいいと思います。自分はスマホで完読したんですけどね…
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