課題山積な10月のプロ野球

2021/11/02

今年も月1でベイスターズ目線のプロ野球振り返りをやっていきます。

10月は来期を見据えた起用をしつつ最下位脱出を目指す、という展開だったのですが、終盤勝ちきれず。三浦新監督の初年度は最下位で終わりました。

4番に座った牧が獅子奮迅の働きをしたり、楠本に成長の跡が見えたり、結果は出なかったものの知野や森に経験を積ませられたり、野手は収穫があった印象です。

反面、投手陣は課題ばかりが目立ちました。なにより気がかりはリリーフ陣。三嶋と康晃は相変わらず不安定で伊勢のストッパーチャレンジも不発、と不安が拭えませんでした。エスコバーは9回向きじゃないので、来年の守護神は未知数のまま。

そんな感じで不安を抱えたままペナントレースが終幕。AクラスのチームはCS、日本シリーズとまだシーズンが続いていきますが、Bクラス陣営はすでに来期に向けた動きに注目が移っています。

ベイスターズでは去就が注目されていた宮崎の残留が決まり、そのほかのFA組も残留濃厚。契約延長になったエスコバーを筆頭に助っ人陣も概ね残留の目処が立っています。ロペスとパットンが去り、FAで2人抜けた去年のようなマイナススタートにならずに済んだのは一安心です。

今年が最下位なのでプラス材料が欲しいところですが、外国人選手枠拡大の特例がどうなるのか次第とは言え助っ人は4枠埋まっているので上積みが難しいですしFAでの獲得も期待薄。

となると、戦力補強の要は例年通りドラフトになってきます。大学生左腕豊作の年だし、今年のドラ1も左腕の即戦力狙いかと思いきや、将来のエース候補を獲りにいく意外な展開。高校生トップクラスの小園に入札して見事交渉権を獲得しました。即戦力としてはドラ2の徳山、ドラ4の三浦と大学生右腕を2枚獲得。2人とも先発とリリーフ両睨みなのかな、という気がします。怪我から復帰見込みの前年ドラ1入江と合わせた3人がどれだけ1軍に食い込んでこれるかが来期の上積みの大事なポイントですね。

一方、既存戦力の整備という観点だと投手陣再編が大きなテーマです。

シーズン終盤までリリーフ陣の不安定さに苦しんだ上、戦力外通告の大半がリリーフタイプの投手だったため、質量ともにリリーフタイプが足りなくなりました。先発陣から誰を回すしかないのですが、適任があまり思いつきません。来期はどうなるんでしょう?もしかしてトレード狙ってる?

打線はソトと伊藤光が復調できるかが鍵かな、という気がします。

佐野をファーストに回して楠本、神里あたりでレフトを競うパターン、山本の成長や戸柱、嶺井の健闘でキャッチャーを埋めるパターンもあるかもですが、まずは実績のある2人の巻き返しを第一シナリオとして期待したいです。

もうひとつの弱点であるショートは森の台頭に賭けるのはまだ時期尚早。引き続き柴田を軸にした日替わり起用じゃないでしょうか。

最下位とは言え戦力はそれなりに揃っていますし、再建期という感じの年齢構成でもないので、来期は最低Aクラスを目指した戦いを繰り広げてほしいなと願っております。

勝率得点失点本塁打盗塁打率防御率
1ヤクルト735218.584-62553114270.2543.48
2阪神775610.5790.0541508121114.2473.30
3巨人616220.49611.055254116965.2423.63
4広島636812.4812.055758912368.2643.81
5中日557117.4375.54054786960.2373.22
5DeNA547316.4251.555962413631.2584.15



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