asciidoctor-pdf-linewrap-jaの禁則文字セットを見直した
asciidoctor-pdfの日本語禁則処理が改善したのに合わせて拙作 asciidoctor-pdf-linewrap-ja の動作確認をしていたら、ちゃんと禁則できていない文字を見つけてしまいました。
いい機会ということで禁則判定の対象文字を見直すことに。いままで割と感覚でも対象を決めていたので、何か基準はないかと思って探してみました。見つかったのは以下の2つ。
- InDesignの文字セット
- 「強い禁則」「弱い禁則」の2種類がプリセットされているようなのでこれに合わせる
- W3C 技術ノート 2012年4月3日の日本語組版処理の要件(日本語版)
- 「行頭禁則文字」「行末禁則文字」「分割禁止文字」として挙げられている文字を採用する
asciidoctor-pdf-linewrap-jaでできるのはあくまで簡易的な禁則処理です。なので、せめてルールはキツめのほうがいいかな、と思って「日本語組版処理の要件」をベースにしました。
この修正を反映してasciidoctor-pdf-linewrap-ja の0.6.0をリリース済み。
ちょっと試してみた感じ、Asciidoctor PDF標準のワードラップ(:scripts: cjk
)だと句読点以外の禁則処理は旧来のままっぽいです。もっと厳しめの禁則処理をしたい方は asciidoctor-pdf-linewrap-ja をお試しくださいませ。
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