Flutter Roadmap 2020

『Roadmap · flutter/flutter Wiki · GitHub』に2020年のFlutter開発ロードマップが掲載されました。
重点領域として掲げられているのはWeb及びmacOSへの対応と品質向上の2点です。
Web及びmacOSへの対応
現時点でのFlutterのWeb対応はβレベルという位置づけです。これをAndroidやiOSと同等レベルにすることが謳われています。併せてmacOSへの対応も強化するとのこと。
Web browser、macOS、Android、Fuchsia、iOS「以外」のプラットフォームには注力しないことも明記されています。Windows対応は置いていかれました… デスクトップ向けのCupertino widget libraryも注力しないとのこと。
品質向上
品質向上セクションではいくつかの重点項目が挙げられています。
ひとつはCupertino libraryとiOS対応。 fidelity
とあるので、よりiOSネイティブに近い見た目や挙動を目指す、ということのようです。
support for the long tail of Android devices
はちょっと意味が読み取れなかったです。 単に多様なAndroid端末で問題なく動くようにしていく、という意味なのか、TabletやAndroid Auto、Android TVなんかの非スマホプラットフォームを指しているのか。
実現予定の機能としては Router のリファクタリング、状態保存と復元の仕組み、国際化ワークフローの改善が挙げられています。いまの国際化ワークフローは正直イマイチなので改善されると嬉しいですね。
所感
AndroidとiOSは粛々と機能強化が続くはず。Web対応がどこまで進むかがひとつのポイントですかね。ここの実用度があがるとFlutterを投入できる案件の幅が広がりそう。Webだけしかない案件をFlutterで、というのもアリだと思いますし。
個人的にはWindows対応に期待してたので先送りは残念ですが、変に期待を持たせるよりは「やらないよ」と明言してくれるほうが親切ですね。
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