Google Playで頻出するポリシー違反について確認してみた

2020/10/21

Android Developers BlogDeveloper tips and guides: Common policy violations and how you can avoid them という記事が掲載されました。

【2020/11/18追記】日本語版の記事も公開されています。

Google Playで頻出するポリシー違反について注意を喚起する内容になっています。

わざわざこういった記事を出すということは、この記事に書かれている内容はきっちり取り締まるという意思表示なんじゃないでしょうか。

だとすると、自作アプリが引っかからないかどうか気になるところ。具体的に挙げられている4項目を確認してみました。

「Playストアにリンクするボタンやメニューは広告もしくはプロモーションリンクであることを明確にしなくてはならない」という指摘です。

ボタンやリンクに “More Apps”、“More Games”、“Explore”、“Check out our other apps” といったラベルをつけて広告/プロモーションリンクであることをユーザーに明示せよ、とのこと。

Playストアへの誘導は広告の一種である、という判断なんですね。なるほど。

リンクNGというルールではないので、ラベルに気をつけていれば問題なさそうです。

Spammy app descriptions

Playストアのアプリ説明文をspamにしてはいけない、という指摘。これは昔から言われていますね。

ASO狙いでキーワードを散りばめたくなるんですが、アプリと関係ない文言を多用したり特定のキーワードを無意味に繰り返したりすると spammy とみなされるわけです。

度が過ぎなければ問題ないはずですが一応注意しておきましょう。

Abandoned and broken apps

メンテナンスされていないアプリを放置するな、という指摘。そのようなアプリはPlayストアでの公開取りやめを検討しろ、とのこと。

GoogleにせよAppleにせよ、メンテナンスが止まったアプリをストアから排除したいという意向を強く感じます。そのうち一定ルールで足切りして強制公開停止、みたいな流れになるかもですね。

最低限、年1回の最新OS対応(targetSdkVersion対応)はこなしておくべきかと。

Apps vs. Webview

WebサイトをWebViewでラップしただけのアプリはNG、という指摘。webview spamとみなしてPlayストアから削除するよ、と書かれています。

これはちょっと意外でした。昔はこの手のアプリが普通にリリースできていたように記憶しています。

これについてはPolicy Centerの Spam セクションで詳しく解説されています。

We don’t allow apps whose primary purpose is to drive affiliate traffic to a website or provide a webview of a website without permission from the website owner or administrator.

直訳すると

Webサイトへのアフィリエイトトラフィックを誘導することを主な目的とするアプリや、Webサイトの所有者の許可なくWebサイトのWebビューを提供するアプリを許可していません。

という感じですね。

Policy Centerの記述だけ見ると自分が所有しているWebサイトをラップする分には問題なさそうな感じもしますが、縛りを強くする方向なのかもしれません。

ちなみにiOSは昔からこの縛りがかなりキツくて、WebViewメインのアプリは審査を通りません。なので、審査を通すために本質的ではない機能をネイティブで追加する、という小手先の技が多用されてきました。


今回の4項目、自作アプリは問題なさそうで一安心です。

一昔前のGoogle Playは良くも悪くもゆるゆるだったんですが、近年は縛りを強くするよう方針転換している印象がありますね。AppleのApp Storeほどではないにせよ厳しくなってきました。

緩かった時期にリリースしたアプリは急に指摘が入ることもあるので、Google Playのポリシー変更は適宜キャッチアップしていきたいところです。なかなか大変なんですけどね……




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