JCenter閉鎖問題って結局どうなったんだっけ?
少し前から話題になっているJCenter閉鎖問題、Android Studio でも JCenter is at end of life
という警告が出るようになってますね。
自作アプリの対応を進めるにあたって2021年6月時点での状況を整理し直してみました。状況が二転三転していてちと混乱。
結論
そのままでもいますぐには問題は起きないけど、JCenterへの依存は早めに解消しておいたほうが無難。
詳細
JCenterの提供元である JFrog のサイトに
UPDATE 4/27/2021: We listened to the community and will keep JCenter as a read-only repository indefinitely. Our customers and the community can continue to rely on JCenter as a reliable mirror for Java packages.
UPDATE 2/28/2021: To better support the community in this migration, JFrog has extended the JCenter new package versions submission deadline through March 31st 2021.
と記載があります。Android Developersの『JCenter サービスの更新』ページにも同様の言及があります。
現時点では
- JCenterは読み取り専用リポジトリとして今後も利用できる
- JCenterからライブラリの新バージョンを入手することはできない
ということになります。
JFrog はもともと2021年5月でJCenterを廃止する意向でした。が、反響が非常に大きかったことを受けて、廃止タイミングを2022年1月に延期しました。そしてさらには読み取り専用で無期限存続することになっています。
Twitter見ると 2022年1月でJCenter閉鎖
と思い込んでる人がまだ結構いるみたい。ネット上には最新の状況を反映していない記事などが散見されるので、それを見て勘違いしているのかな。公式情報の確認大事ですね。
ちなみに、JFrogは indefinitely
つまり「無期限に」読み取り専用でJCenterを提供する、と言っていますが、いつ方針が変わらないとも限りません。維持し続けるメリットないですからね……
JCenterへの依存は早いタイミングで取り除いておくに越したことはなさそう。
ざっと確認した限りでは、著名なライブラリは概ね対応終わってるようです。移行先としてはMaven Centralが最有力のようです。
参考情報
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